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工場を記録する会は東大阪市製造業事業所の活力を記録しています

平成28年度  東大阪市
地域まちづくり活動助成事業

株式会社 昭和丸筒 
桜町

社名にある昭和という時代の良さを持ち続ける

「新元号も始まり、時代は変わり続けますが、社名にある昭和という時代の良さを持ち続け、今後とも、皆さまの生活を豊かにすることを従業員の喜びとして、『素直な心』と『感謝の心』を忘れず『日に新た』の気持ちで前進する昭和丸筒グループであるように更に努めてまいります」(令和元年6月の湯浅祥弘社長挨拶より引用)。

創業は1923(大正12)年。佐藤秀雄が、大阪市港区において「佐藤紙器工業所」を設立。

丸筒製造専門工場としてスタートし、主として電気業界に販路を開く。1932(昭和7)年、「合名会社昭和丸筒工業所」に改組。この頃より、大阪陸軍造兵廠の指定工場になり、薬莢蓋、鉄砲弾丸筒容器などの製造に着手する。1943(昭和18)年、株式会社昭和丸筒となる。陸軍造兵廠監督工場に指定される。

1945(昭和20)年の終戦後、独自の技術によって、化繊用各種紙管の製造を開始。1949(昭和24)年に完成した、抜群の強度をもったレーヨン糸用コーン紙管は、「糸へん景気」の波にのり飛躍的に販売量が増大。

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揺るぎない企業基盤を築いたヤーンキャリア群

1969(昭和39)年、オーストラリア企業と資本・技術提携に調印。

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海外からの技術導入により優秀な生産性・品質で爆発的に売れたプラスチックスリーブ

同時にアメリカ、イギリスの4社とそれぞれ技術導入契約を結ぶ。

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量産化され始めた頃のコンポジット缶

昭和38年、ソノコ社より技術導入で開発されたコンポジット缶は、昭和47年豊洲製菓の“タッチポン”が、量産化第一号となった。その後、スナック菓子を中心に急速に普及。

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トナー容器

1980(昭和55)年、トナー容器の製造を開始。コピー機器の急速な普及とともに、トナー需要が拡大。当社の技術を活かしたトナー容器が、事務機器合理化の波に乗って飛躍的に躍進する。

創業以来の技術の系譜と多彩な製品を展示する「昭和ミュージアム」が、第74回創業記念日である1997(平成9)年11月21日にオープンした。商品展示場と歴史資料館の機能を併せ持つ。顧客には、新商品を生み出す創造力を掻き立てる討論の場として活用できる。社員にとっては、これまで継承されてきた技術の変遷を学ぶことで新たな技術のヒントを得ることができる。ミュージアムのユニークな点は、冒頭の展示に全国の本社、支社・事業所で働く全社員の顔写真を載せていることである。毎年、タイトルの「創業 周年 株式会社昭和丸筒 昭和プロダクツ株式会社 全社員」の年数を重ね、写真は更新される。

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「カスタマーの期待にお応えする」という昭和丸筒イズム

たとえ時代が流れ、たずさわる人が代わっても脈々と受け継がれていく大切な気持ち。それが市場からの要望に対して常に積極的に取り組んできた「昭和丸筒イズム」である。

昭和丸筒の歴史は常に新しい試みの連続であった。

・電池の外箱を四角から筒状に変えたのも、

・金属底と紙管を組み合わせて液体に使えるよう気を製造したのも、

・そのほか、食品用包装材から詰め替えパックなどの軟包材に至るまで

今までに世の中にないものをその時代の社員が創造してきた。

まずは造ってみる姿勢

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「こんなものはできないか?」と問われれば、まずは造ってみる。それを繰り返してユニークなパッケージが生まれている。半世紀以上も紙容器が続いているのは、コスト面もさることながら廃棄がしやすい、環境への負荷が少ない、などがその理由である。液漏れ防止技術に代表される確かな信頼性でこれからも地球環境に貢献する。

環境負荷の低減を意識する

少ない梱包材でより効果的な梱包を行うことは資源、輸送エネルギーの両面で環境貢献となる。木材に代わる輸送包材として、紙や再生プラスチック材をリサイクル活用して、軽くて丈夫な輸送包材が実用化されている。

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ユニークで、オリジナルであれ

オランダIPN社と締結したライセンス契約CCS(クリーン・クリック・システム)はワンタッチで素早く、衛生的に詰め替えができる。化粧品・サニテ―ション・工業用洗剤などの分野で広く使われている。革新的発想と優れた技術が次世代のパッケージを築く。

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常に完全を目指して行動する

樹脂成形技術は素材の研究、金型技術、クリーン化技術により発展してきた。

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光ファイバー用スプール
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人工腎臓

特に光ファイバーや医療用関連製品など、高い品質管理が求められる製品にもクリーンルーム製造環境や、外観検査装置、目視検査の熟練で応えている。


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